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軽井沢駅構内煉瓦サイロの碑
Brick-made Silo of JR Karuizawa Station

長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢 旧軽井沢駅舎記念館 前

給水槽 1907(明治40)年竣工


煉瓦壁と、その上にあった切石が保存されています。

軽井沢駅構内煉瓦サイロの碑
Brick-made Silo of JR Karuizawa Station 明治40(1907)年

 信越本線、横川・軽井沢間の碓氷峠は、国鉄線(現JR線)の内でも線路勾配が最も急であるため(最急勾配66.7‰)、我が国でも唯一のアプト式鉄道として開業しました。
 そのアプト式も技術の進歩と共に強力電気機関車による粘着運転(動輪のみによる)が可能となり、昭和38年9月に70年余の使命を達成し、その後廃止となりました。
 この碓氷峠にアプト式を採用した鉄道を敷設する際に、トンネル・橋梁・付属建物に相当量の煉瓦(例:めがね橋構築に200万個)を使用しました。この大量の煉瓦は既設の煉瓦工場では需要に賄いきれず、軽井沢町・塩沢に煉瓦工場を新設して賄いました。
 この建物(JR財産標鉄倉庫五号)もその煉瓦を使用して作られた構築物の一部(厚さ60cm・高さ3m50cm・直径5mの円筒形)であり、アプト式蒸気機関車に使用する水を上部の水槽に蓄え、給水していました。

 ここに、明治時代からの当時を偲ばせる鉄道遺構を後世に末永く伝えるべく、煉瓦サイロの一部をモニュメントとして保存致します。

平成7年6月
東日本旅客鉄道株式会社

軽井沢駅構内にあった頃の煉瓦サイロ(給水槽)
写真中央右上、現在は長野新幹線・軽井沢駅になっています。


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