産業技術遺産探訪 2010.12.24.

蒸気機関車

D51 245

1939(昭和14)年9月28日 鉄道省 浜松工場 製造

長野県埴科郡坂城町中之条 坂城町文化センター(わんぱく広場)

D51-245号はD51型式では245番目に製造された蒸気機関車です。D51型式は貨物輸送用大型機関車で昭和11年から製造を始め全部で1115輌作られました。D51は非常に性能が良く常に全国主要幹線の第一線主力機として重用されてきました。また牽引力が強いので勾配の急な中央線では大活躍をし”デゴイチ”の愛称をもって今日まで30年以上にわたって機関車の王座を占めてきました。この245号は昭和14年9月28日に国鉄浜松工場で誕生し浜松機関区に就役し以降金沢、富山、敦賀、福井、上諏訪、稲沢各機関区を経て中津川機関区に昭和41年7月所属し篠ノ井線、中央西線の客貨輸送に力強い活動をした機関車です。又その走行距離は34年間207万1280kmで地球と月の間を更に2往復半もしたことになります。昭和48年7月20日その栄光ある永い活動を終りましたのを期に坂城町は後世にこの偉大な功績を伝えるため245号を迎え町で愛称デコチャンとなづけその勇姿を永くとどめるものであります。
昭和48年11月1日
坂城町教育委員会


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