産業技術遺産探訪 2010.12.27.

蒸気機関車

C56 101

1937(昭和12)年 三菱神戸造船所 製造

長野県佐久市中込 旧 中込学校 成知公園

C56 101

三菱
神戸造船所製造
第205號 昭和12年

小海線のC56について
昭和10年11月全線開通と同時に最新鋭機として10両配置され、19年には一番多く13両いました。35年には旅客と貨物が別々の列車になり、C56も144・149・150・159号の4両だけになりましたが、小海線のC56の人気は強く、野菜臨時貨物列車や、春秋に運転される混合列車にはたくさんの鉄道ファンが集まりました。ファンの中には小海線のC56を「高原のポニー(仔馬)」と呼んで魅かれていた人もいたようです。しかし47年12月5日に小海線のC56は廃止されてしまいました。この日のC56は149・159号の2両でした。翌年、夏だけの観光列車として客車を牽いて復活しましたが、この年だけで終わってしまいました。今だに小海線のC56の復活を望む声はありますが、国鉄の合理化は進むのみのようです。

C56 101号機の経歴
昭和12年3月31日 三菱製作所にて完成
  12年9月23日 新潟局白山機関区に配置
  29年2月18日  〃 新潟機関区に配置
  32年9月1日 長野局飯山機関区に配置
  42年11月10日 〃 上諏訪機関区に配置
  47年4月2日  〃 長野運転所に配置
  48年1月10日 廃車
全走行距離 18094728km

蒸気機関車「SL:C56 101号」
C56型蒸気機関車は、昭和10年にC12型の改良型として164両が製造され、全長14.3m、高さ3.9m、出力505馬力・最高速度75km/hの性能でした。
昭和10年小海線全線開通とともに配置され、以後「高原のポニー」と呼ばれ人々に親しまれましたが、昭和47年12月に鉄路よりその姿を消しました。

「C56 101」の意味
C→動輪軸が三軸
56→テンダ型機関車(50からの番号)の7番目の型
101→C56の101号機

佐久市役所 文化財課


ガソリンカー「キホハニ56」 旧 佐久鉄道(国鉄 小海線) 1930(昭和5)年〜昭和20年頃に使用
    長野県佐久市中込 旧中込学校 成知公園


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