おもしろ分解博物館〜自動車・原動機

SUZUKI CERVO
スズキ セルボ モード
(E−CN22S)
原動機型式:K6A型
ターボ・チャージャー
排気タービン式過給機

 1977年10月に登場した軽四輪乗用車「スズキ セルボ」(空冷2サイクル550cc)は、1990年7月に軽乗用車「セルボ・モード」(22系)となってセルボのモデルチェンジとして登場しました。セルボ・モードには原動機型式K6Aと呼ばれる小型軽量の水冷4サイクル657cc(または658cc)のDOHC(ツインカム)エンジンが新たに開発・搭載されました。このターボチャージャーは、K6Aエンジンの補機として組み込まれていたもので、60PS(馬力)以上の出力を達成しました。(ターボチャージャーが搭載されていないNA・・・自然吸気エンジンの同排気量エンジンで約40PSです。ターボモデルでは、排気量1000ccあたり約100PSに相当し、小型エンジンにもかかわらず非常に高出力のエンジンとなっています。)
 その後、後継車種の登場によって、1994年4月にターボモデル(SRターボ)が生産中止となり、1997年5月にはセルボ・モードそのものがモデルとして生産中止となっています。

吸気側のハウジングはアルミニウム合金製で、高温になる排気側は鋳鉄製です。

IHI(石川島播磨重工業)製でした。タービン翼は排気側のものです。
※吸気側のタービンも、まもなく掲載する予定です。

 小さい方が排気量657(または658cc)のスズキ セルボ モードに搭載されているターボチャージャーで、大きな方が排気量1994ccのSUBARU BC5(スバル レガシィ RS系)EJ20Gエンジンに搭載されているターボチャージャーです。どちらもIHI(石川島播磨重工業)製です。


このターボチャージャーは、教材用として生徒の家族の方からいただきました。
ありがとうございます。有効に活用していきたいと思います。


もどる