おもしろ分解博物館 2001.6.27.

自動車(SUBARU BH5<SUBARU LEGACY GT−B  E−tuneII>)

富士重工・EJ20T型ターボエンジン

水平対向4気筒・DOHC 4カム16バルブ 空冷式インタークーラー 2000cc

富士重工・EJ20T型ターボエンジン
2stage 2turbo
総排気量 1994cc
内径×行程 92mm×75mm
弁機構 DOHC
バルブ総数(1気筒バルブ数) 16(4)
燃料供給方式 電子制御燃料噴射装置
マルチポイント・インジェクション(EGI)
点火方式 電子式1プラグ1コイル
圧縮比 9.0
最高出力 206kw(280PS)/6500rpm
※ 5MT(マニュアル・トランスミッション)
最大トルク 343N・m(35.0kg・m)/4000rpm
点火順序
燃料噴射方式
全長×全幅×全高    mm×   mm×   mm
整備重量 kg

 「EJ20G」エンジンから約10年、「EJ20T」エンジンを比較しながら見ていくと、さまざまな改良を見ることができます。

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中学校・技術科での学習で参考資料としても・・・・・
 この10年でカタログに記載されている諸元の表記も変わりました。「国際単位系(SI)」で単位のグループ化・国際化がはかられたため、出力は「PS」(馬力)から「kw」へ、トルクは「kg・m」から「N・m」へとなりました。(現在は移行措置として両方の単位が併記されています。) こうした変更が明示されている身近なものとして、自動車のカタログに記載されている原動機の諸元は資料としてふさわしいと思います。
 運動と力の世界を表す単位や電気・磁気の世界を表す単位が現在大きく変化しています。国際度量衡総会、メートル条約など国際的な組織での討論を経て「国際単位系(SI)」という文書で世界に発信される単位の社会性・国際性を学習する上での参考資料として活用できそうです。
 これはISO(国際標準化機構)JIS(日本工業規格)の関係を通して、工業規格の役割を学習するときに関連事項として扱えると思います。


ついでに一言!
 中学校・技術科の学習で「エネルギーの変換と利用の技術」について学習するわけですが、蒸気機関を改良したジェームズ・ワットにちなんで命名された単位「W(ワット)」、生徒たちはこの「W(ワット)」を理科の電気の学習で電力の単位として学習するためか、電気の単位だと勘違い?しているようです。「W(ワット)」は、単位時間あたりの仕事を表す量の単位であるわけです!ジェームス・ワットは改良した蒸気機関を売り出す(初めはレンタル!)ときに、馬力(HP:イギリス馬力)という単位を考え出したわけですが、のちに様々な原動機が登場して、単位時間あたりの仕事を表す量の単位の必要性が起こり、単位「W(ワット)」の登場となったわけですね。エネルギーの相互変換を広い視野で扱うことのできる中学校・技術科の学習で、こうした誤解?を払拭していきたいものです(^^)


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