技術科のためのおもしろモノ情報 2004.11.15.
1816年 ロバート・スターリングが発明
空気の膨張・圧縮を利用した外燃機関
熱力学の基礎がわかる
スターリングエンジン
学研「大人の科学」2004年11月発売 9800円税込
スターリング・エンジンのキットを組み立ててみました。
スターリングエンジンの「ディスプレーサー・ピストン」にスチールウールを用いる方法は、小林義行先生が考案されたものです。詳しくは、小林義行先生(茨城県立土浦工業高校)のweb科学工作館(http://members.jcom.home.ne.jp/kobysh/)をご覧下さい。このキットの企画にも協力(発売まで2年半!)しておられます。
組立に必要な工具もついています。
学研オンラインショップを利用したため、宅配便代引き手数料+送料込みで8820円!
定価は9800円(税込)なので、けっこうお買い得?ですね(^^)
車体や車輪には、アルミニウム合金が多用されています。
パワーピストンのシリンダーは、黄銅(真鍮・・・銅と亜鉛の合金)製です。
パワーピストンのシリンダーの取り付け高さを調整するバネが挿入されたネジ
パワーピストンの表面はテフロン処理されています。
加工にかなりの精度が必要なパワーピストン、シリンダーは、小林先生のものでは、ガラス注射器を転用しています。
動的バランスに優れたクランクシステムである「ロンビック機構」のための歯車・・・
これも小林義行先生によって採用されたものです。
とりあえず、エンジン部分は完成です(^^)
キットの箱を開けてから、ここまでの所要時間は約2時間でした。
組立説明書どおりの調整をして、さっそく加熱!
キットには、アルコールランプも付属していますが、待ちきれないもので・・・一刻も早く、動かしたい(^^)
ガスコンロで試運転・・・
おおっ!「ロンビック機構」がビュンビュン動き出しました!(^^)
スターリングエンジンを自作するときには、組み立てた後の調整が難しく、かなり時間を要するのですが、このキットは、良くできています。手軽に「スターリングエンジン」を楽しめます(^^)
技術科での学習で演示実験用に最適だと思います。
動いている「スターリングエンジン」を見るたびに思うのですが、空気の膨張と圧縮を利用して動作させるエンジンを考え出した、ロバート・スターリングのユニークさに感動します・・・
「ディスプレーサー・ピストン」のシリンダー先端に取り付ける蓄熱器です。
スターリングエンジン・カーとして走行させるときに、熱源を搭載していないため、この蓄熱器から熱エネルギーを得るわけです。
安全に配慮して断熱カバーも付いています。商品化には、こうした配慮が大切なのですね・・・
Webページ作成中・・・
このキットでは、発電機を回して発電し、LED(発光ダイオード)を点灯させたり、プロペラも回転させることが、レバー操作でできるようになっています。