おもしろ分解博物館〜機械のなかみは?
メルコ製「IEEE1394スケルトンハードディスク」
(i.LINK ハードディスク〜スケルトンモデル DIL−SKL)
実際に動作中のハードディスクの内部を見ることができる製品が(株)メルコから限定発売されました。(2000年1月)※i.LINK対応 8.6GB 79800円
最近のスケルトンブーム?という流行の影響だけはでなく、このスケルトンハードディスクを見ながら、ハードディスクのしくみに興味をもってもらうためにという目的もあるようです。そのためこの製品には下の写真のような「のぞいてみようハードディスク」というA5サイズで6ページの冊子がついています。(2000年1月14日初版発行)
この冊子はイラストがたいへんわかりやすく中学生がハードウェアとしてのハードディスクを学習するのに最適です。中学校の技術科の学習では、これまで壊れたハードディスクを分解して内部の構造を生徒に見てもらったりしていましたが、実際に動作中のハードディスクを見ることができるようになったわけです。1分間に数千回転にも及ぶ磁気ディスクの回転と、磁気ヘッドのあるアームの動きは見ていてたいへんおもしろいものです。超高速回転する磁気ディスクの回転による空気の流れを利用して、0.05〜0.1ミクロンの間隔で浮き上がる磁気ヘッドは、滑走路から15mm以下の高さで飛行するジャンボジェット機に相当するわけです!そんな話をしながら生徒と一緒に見たいものですね。(^^)
「のぞいてみようハードディスク」
発行:(株)メルコ 2000年1月14日初版発行
おもな内容
1.ハードディスクの仕事
ハードディスクの役割
ハードディスクは本棚みたいなもの(図)
2.中をのぞいて見ると
磁気ディスク
磁気ヘッド
ハードディスク部分の拡大図
3.デリケートなすぐれもの
磁気ディスクと磁気ヘッドの関係
ゴミや衝撃が大嫌い
磁気ディスクと磁気ヘッドの関係(図)
ジャンボジェット機にたとえると(図)
パーソナルコンピュータの内部の様子がよくわかるオール・スケルトン?のコンピュータというのがあってもいいと思うのですが・・・・それも半透明の色つきで何となく見えるというのではなく、上で紹介したハードディスクのように完全に透明なものです。学校などで児童生徒が学習用に使うパーソナルコンピュータには最適だと思うのです!!
2002.3.19.このハードディスクのマニュアルを作成された(株)メルコ開発部の近藤さんからおたよりが届きました!
おもしろ分解博物館長様
はじめてメールします。
メルコのマニュアルを書いている近藤と申します。
先日偶然下記のページを見つけ読ませてていただきました。
http://www.gijyutu.com/ooki/bunkai/dil-skl/dil-skl.htm
中身の見えるハードディスクは教材的意味も強く、
従来のマニュアルではなく漫画的に伝えたいと思いました。
社内でも賛否両論ありましたが、数年経った今になって
このページの記述を偶然読み、とても嬉しく感じました。
今後弊社のマニュアルにお気づきになったことがありましたら
また是非教えてください。
学ぶ意識を尊重するホームページ、すごく素敵だと思います。
これからもホームページの運営がんばってください。
突然のメール失礼しました^^;
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近藤 進
株式会社メルコ 開発部( http://www.melcoinc.co.jp/ )
2002.3.22.
> 学習のたびに生徒たちは目を輝かせて
> ハードディスクに見入ったり、
> マニュアルの解説になるほどすごい!
> という声が帰ってきます。
ありがとうございます。
実際に喜んで頂けている声を
聞くことができ嬉しいです。
パソコン周辺機器は次から次へと
新製品を出すので、なかなか
一度作ったマニュアルがどのように
評価されているかを確認できる
機会が少ないので大変貴重です。
> さまざまな研究会等を通して、
> 教育関係者にこのような製品が
> あったことを紹介もしてきました。
> どなたも関心を示していただいて
> おります。
昔の電気機器は、分解しなくても
おおよそ仕組みを想像できるものでしたが、
時代の流れで最近の機器は、新しい技術が常に組み込まれ
ブラックボックス化してしまいました。
だからこそ、分解して仕組みを納得できたら
すごくおもしろいのですよね。
> このHDDは、貴社の他のものと互換性
> があるデバイスドライバーはあるのでしょうか?
申し訳ありません。
発売当初に対応OSとして案内したOSまでしかサポートして
いません。現在弊社にて発売しているi.LINK接続ハードディスクは
基板チップが別のものでドライバを代用することはできません。
本来ならば全ての製品に対して後発OSへのサポートが
望ましいのですが、主力製品で手一杯なのが現状です。
またホームページ見にいきます。
更新楽しみにしてます^^
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近藤 進
株式会社メルコ 開発部