おもしろ分解博物館
自動車(SUBARU BC5<LEGACY RS−R>)
スプリング・ピン
(spring pin)
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この「スプリング・ピン」が使われている「ドライブシャフト・アッセンブリ部分」です。 |
自動車のトランスミッション・スピンドル(主軸)とドライブシャフト・アッセンブリを結合させるために使われている「ピン」でここでは「スプリング・ピン」が用いられていました。
機械部品の締結や、位置決めのために用いる「ピン」には「平行ピン」「テーパーピン」「先割テーパーピン」「コッタ・ピン(cotter pin)」などがあり、またナットのゆるみ止めに用いられる「割ピン(split pin)」などもありますが、「スプリング・ピン」を見たのは初めてです。
技術科の加工や機械の学習では、接合法の一つ(※)として、また機械要素として「ピン接合」や「ピン」そのものを取り上げていますが、「ピン」そのものが小径の丸棒(ドライバーを実習で製作していますが、そこで使われるピンもそうです)であるため、なんとなく存在感に乏しい感じがします。この「スプリング・ピン」は、直径約6mm、長さ約45mmでピンとしては大きなものです。使われている場所などを示しながら、「ピン」と「ピン接合」の役割を印象づけるのに使いたいと考えています。
※「リベット接合」「ねじ接合」「かしめ:コーキング」「圧接」「接着」「ろう接」など
ナットのゆるみ止めに用いられている「割ピン」
(フロント・アクスルのタイロッド・ボールジョイント部分)