おもしろ分解博物館

自動車
スバル(富士重工) ヴィヴィオ

原動機型式:EN07

スバル(富士重工) EN07型エンジン

スバル(富士重工) EN07型エンジン
直列4気筒 SOHC
※ヴィヴィオに搭載されたEN07型エンジンは
    ・自然吸気(NA) SOHC
    ・インタークーラー付スーパーチャージャー DOHC 16バルブ
      (CLOVER4)
 がありました。仕様の異なったEN07型エンジンは、プレオ、R2、サンバにも搭載されています。
 下記の諸元は自然吸気(NA)のものです。
排気量 658cc
内径×行程(mm) 56.0×66.8
圧縮比 10.5
最高出力<ネット>(kW(PS)/rpm) 34(46)/6000
最大トルク<ネット>(N・m(kg・m)/rpm) 58(5.9)/5200
燃料供給装置 EMPi(電子制御マルチポイント燃料噴射装置)
燃料種類 無鉛レギュラー・ガソリン

※EN07型エンジンに関して、このWebページをご覧になった静岡県熱海市の小林孝至さんから詳しい情報をいただきました。
2004年9月3日

 

2000年11月8日 EN07エンジンがやってきた!EN07・・・スバル(富士重工)EN07(直列4気筒SOHC658ccガソリンエンジン)
 下の写真のいちばん右にあるものです。

2000年11月13日

 このエンジンはスバル(富士重工)の「プレオ」に搭載されているものです。シリンダーが直列に配置されているもので、最も一般的なシリンダー配列のエンジン構造を知るための実物として技術科での学習に活用」していく予定です。

2000年12月15日

技術科での学習に使うための分解整備を開始!

エンジン下部のオイルパンから外します。

オイルパン内部とオイルストレーナー、カバーを外すとクランクシャフトが見えます。

オイルパンを外すとエンジン本体を立てても安定します。

カム・カバーを外すとカムシャフト、ロッカアーム、バルブスプリングが出現!

クランク・プーリーは高トルクでボルトが締結されているため、メガネレンチにパイプをつないでトルクを稼ぎます。多少荒っぽい分解方法ですが、専用工具がなくても、クランクシャフトのバランスウエイト部分に木の棒をはさんで、クランクシャフトを固定しておけば外すことができます。

クランクシャフトからタイミングベルトを介してカムシャフトでバルブを開閉するSOHC(シングル・オーバーヘッド・カム・シャフト)の弁機構が一目瞭然です。この直列4気筒SOHCエンジンは、この状態で機械の学習用に使っていくことにしました。

排気量が658ccと小さいため、クランクシャフトのクランク・プーリー部分にメガネレンチ取り付ければ(クランク・プーリーを取り付けていたボルトをクランクシャフトに取り付けておきます)、手でクランクシャフトやカムシャフトを回すことができ、バルブの開閉のメカニズムが観察できます。排気行程でシリンダー内の気体が勢いよく排出される音も出ます。排気量の小さいエンジンだからこそ、手で回せるわけで、2000ccクラスのエンジンではちょっと回せません。



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