花開く春をめざして・・・・・・・「バケツ・チューリップ」の栽培
  (「バケツ稲」収穫後のバケツを利用した栽培実習)
 
 
 チューリップのデータ

 花言葉 思いやり 恋の宣言  博愛 
 原産地  中央アジア〜北アフリカ
 ユリ科
  ウッコンソウとも言う。球根で園芸品種の多くはオランダから輸入されたものだが、近年日本で作られたものも多くなってきた。花壇、鉢植え、切り花で栽培され、日当たり、水はけの良い所に10〜11月に植える。砂分の多い軽い砂壌土を好む。鉢に球根を植えると戸外より早く開花する。 

開花時期の調整法・・・・初歩のバイオテクノロジー・・・・球根の低温処理

 開花調整のために、秋の植え付け時期に球根を食塩水で洗い、殺菌した後に冷蔵庫に保管する。(5℃くらい、約50日) 地域によって若干の差があると思われるが、出庫後植え付けると、約4週間ほどで開花させることができる。

作業手順
 
まずは球根観察、低温処理準備
 1、バケツ稲の整理・・・・・土だけを残して、稲の株を取り除く
 2、バケツの改造・・・・・・下から4〜5p位の所に8ドリルで3カ所ほど穴空け
 3、土入れ・・・・・・・・・バケツ8分目になるくらい、土を追加する。
 4、植え付け・・・・・・・・表面から3〜4p下に球根を植え付ける。大きい球根な               らば1個でも見栄えがよいが、3個くらいまで充分に花が咲く。
  
300バケツ600本のチューリップ
 
 
○我が校では毎年、3学年で「バケツ稲」に取り組んでいます。バケツは普通2シーズンほどは大丈夫なのですが、今シーズンはケチって¥100ショップバケツを使ったので耐久性に問題があり、同じ時期に取っ手がバリバリ割れ始めたときには驚きました。 そこで思い切って排水用の穴を空け、プランター化しました。この穴は重要で、穴が空いていないと球根が腐れてしまいます。空けすぎると水不足で土が乾燥してしまいます。適度な水分が必要なようです。
 卒業式に間に合うように調整したつもりでしたが、異常気象もあって開花が遅れ、残念ながら卒業を飾ることができませんでした。しかし、タイミングよく入学式に全開し、新入生を温かく迎えることができました。卒業生から新入生へのプレゼントになった様子です。このあと、バケツの中には新しい球根ができているはずです。
 
  

投稿者:福岡県新宮町新宮中学校 中村講介
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