竜巻は日本ではそれほど発生しませんが、諸外国では日本での地震以上に恐れられています。それは、いつ発生するかも、そのメカニズムもわかっていないためです。しかし、小さな竜巻なら比較的簡単な装置で作って見ることができます。実際に竜巻(渦運動)を目にして、そのメカニズムの解明に挑戦してみてはいかがでしょうか。
★ペットボトルを2つ接合して写真のような装置を作ります。
接合部には直径約8mmの穴を開けておきます。これを砂時計のようにしても上の水はなかなか下に落ちません。 |
図のような装置を作成し、中心部にドライアイスや水蒸気を入れるとその中に竜巻を作ることができます。水蒸気はなかなか写真にとらえることが難しいので、ビデオ撮影をお勧めします。写真はドライアイスで発生させた渦を掃除機で吸い上げているものです。
渦運動は流体力学的な視点からの研究も進められており、煙草の煙を除去する分煙室や、海底のヘドロ集塵機、掃除機などにも応用されています。
きれいな竜巻の写真を撮られた方は、ぜひ投稿してください。
東京工業大学工学部附属工業高等学校 門田和雄