授業で計算が大切なことを教えるために、雑談で、豊臣秀吉が年貢を取る基準になるマスの長さを変更して、
農民をうまくだまして年貢を多く取った話を思い出したのでその話をすることにしました。
黒板に「縦×横×深さが5×5×10のマスを豊臣秀吉が縦横を1ずつ短くしてその分の2を深さに足した。
よって、4×4×12となり、一回り小さくなり見えて、昔のマスの中にはいるので一見すると、
体積が少なくなった様に見えたので農民は喜んだんだ」
「古いマスを古マスと言って、秀吉が変えたマスを京マス言います。
しかし、実際は体積が増えて増税になったんだ。さすが商人の秀吉だよね。」と言って、
では計算をしましょう。
古マスは5×5×10=250
で
京マスは4×4×12=192(古マスより小さい)
ここで、京マスの体積が小さくなってしまって、秀吉が損をする事になる。
どうしよう話がウソになってしまいました。 ここで来週までに調べておきます。となってしまった。
あなたはこの問題の間違いが分かりますか??
では、昔の古マスが10×10×5ならどうなるでしょう。
1ずつ引いて高さにその分を足すと9×9×7ですよね
同じように一回り小さくなり、上と同じ結果になるはずです。
では、計算してみましょう
古マスは10×10×5=500 で 京マスは9×9×7=567(古マスより大きい) |
これで話は合いますよね!! でもどうして合うの!!
古マスは、深さの2倍を横の長さにしていたのです。
このときに、何んと一番少ない、材料で体積が一番大きくなるように
設計されていたのです。 そう言えば数学で習いますよね。
恐るべき京マス・恐るべき秀吉です
実際の古マスは5寸×5寸×2.5寸
京マスは4.9寸×4.9寸×2.7寸です
投稿者:愛知県刈谷工業高校 児島高徳
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