ユニット式マルチボックス
最終更新日 2002/07/06


概要

ユニット式マルチボックス

基本ユニット×4
1人あたり基本ユニット4枚分の
材料を配布し、設計する。

*bはaの1/2

基本ユニットの製作で、多くの木工技術が練習・経験・習得ができる。
 木工技術:さしがねを使った基本的なけがき作業
       のこぎり引きによる(縦引き・横引き)切断
       のこぎり(又は胴付きのこぎり)による精度を求める切断
       追入れのみによる切削
       木工やすりによる仕上げ(角を丸くすることにより曲面加工)
       鉋がけ(こば削り)⇒ベルトサンダーや丸のこで仕上げてもよい
       サンドペーパーによる表面仕上げ
       塗装(クリヤラッカー又は木部用ペイント)
    基本製作の後、個人の能力・進度に合わせた工夫や改良ができる。

基本ユニットを改良・工夫することで、数種類の完成品が製作できる。
    使用目的に合った寸法・基本ユニットの枚数などの工夫
    使用場所を考えた塗装による仕上げ
    基本ユニットへの穴あけ加工や他材料との融合の可能性
    塗装やステンシル・布の利用など、家庭科との融合も可能

接合と構造を考える材料になる。
    組木による接合方法(釘打部分が無いという問題点⇒オプションで工夫)
    構造による強度の問題を考えた工夫(三角構造や接合部品など)
    加工精度と完成度・強度などとの関係を実感し考えることができる。

 *生徒たちの半分は、小学校時代の図工(工作?)での失敗経験からか?苦手意識を持ち、「ものづくり」を敬遠する傾向がある。この材料はコンパネで切断が容易なことから、自信を持ち始める生徒が多く、作業へのやる気につながっている。特に、追入のみによる切削は、普段、生徒に経験が無いことから意欲的に取り組むことができ、自信が積極性につながっている。

材料取り

*コンクリート型枠板 220×900×12mm.(丸のこ盤でカットして配布)

 (1) 基本ユニットA,Bの寸法aで、ボックスの高さが決まる。
 (2) C,Dの寸法dは、A,Bを取った残りから切りしろを考えて最大限取る。
 (3) C,Dの寸法cは、aと同じにする。
 (4) bはaの1/2にする。
 (5) Eは補強やサンドペーパーを巻いて磨く時などに利用する。
 (6) 切断の許容差を考えて、けがき、切断をする。(切りしろ2〜4mm程度)

基本ユニット×4
1人あたり基本ユニット4枚分の
材料を配布し、設計する。



  

   
 ユニット式マルチボックス(基本形)    追入れのみの作業では、Cクランプで固定。 敷板


 投稿者  広島県広島市立幟町中学校 福場誠二

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