シャーマン・ウッドを使った簡便な椅子づくり

更新日:2004年8月2日


 素材について
 シャーマン・ウッドは建材として床や壁の下地材に使われている。表裏板はパインの板目仕上げ、中板はパインの単板の積層合板となっている。

 流通サイズは、2400×365×t20で板の両端は、フローリング仕様にて雌・雄のさねが施されている。

 中板は隙間のない単板の積層構造であるため、比重が高く見た目よりはかなり重さがある。捻子や釘類の使用も気兼ねなくできる点で、類似のMDFよりかなり汎用性が高い。

 ロシア製の輸入建材で素材単価はツーバイよりも若干安い。松ヤニが出ることもないし、合板のため狂いもなく扱いやすい。

やっぱ「ものづくり」はデザイン??
 このほど札幌市内の建具工場に勤める職人さんが、シャーマン・ウッドを活用した、簡便な椅子を考案した。
 素材の紹介に終始した時点では食いつきがパッとしなかったのに比べ、ベンチの実物を見て貰った途端に反応が急展開した。
 飛鳥工房に勤める職人さんの三上達男氏が製作した作品。合理的というか機能性にも優れ、完成後の活用にも夢が膨らむ作品だ。

札幌市教研のものづくり
 
 平成16年7月20日 陵北中学校で開かれたものづくりの研修会で題材として採用された。右図の青色部分は工場で事前に切り込み加工済み。赤色は手引き鋸加工、緑色は電動糸鋸加工として参加者が作業した。切削、穴あけ、やすりがけなど様々な加工の要素が見込まれる。
  

 jpeg画像形式の図面をこちらから入手できます。
zumen1.jpg    zumen2.jpg


投稿者:北海道・豊林教材 田中秀幸

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