加工学習に入って最初の2時間続きの授業、切断しては測り、削っては測りしながら、自分のもてる技能の全てを発揮して、全ての辺の長さが等しく全ての角が90度のサイコロをめざして取り組みます。
材料は、どこにでもある「たる木」です。一辺の長さは一番短い辺と同じになりますので、生徒達には45mm×55mm×3600mmの少し太めのものを使わせました。
どの生徒も、実に真剣です。ほとんどの生徒が2時間の授業でサイコロを作り上げることができます。そこで、授業の最後にこう問いかけてみました。
「サイコロづくりはこれで終わりにしようと思っているのだけど? 納得できないという人はいるかな。」
教室中が、来週もやりたい! やらせてほしい! という声であふれました。生徒達は、一度作ってみただけでは納得しないのです。もっときちんとのこぎりが使えるようになりたい。いびつになってしまったサイコロをなんとかヤスリで修正したい。そんな声があちらこちらから聞こえてきます。
次の週の授業は2時間かけてサイコロの修正です。のこびきに納得がいかない生徒はサイコロを作り直します。それでも納得しない生徒達には放課後木工室を開放して納得がいくまで取り組ませました。
投稿者:茨城 小絹中学校 川俣 純
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