道具箱をつくろう


 いくつかの道具箱とそのつくりかたを紹介したい。道具箱はすべて20づつ入るように設計し、それを2つそろえている。それぞれの道具には、黒と赤でそれぞれ1番から20番まで番号をつけている。これは生徒に自分の使う道具を決めさせるためである。生徒は自分の出席番号と対応する番号を使う。例えばA組は黒の番号、B組は赤の番号。あるいは、男子は黒、女子は赤といった具合である。

 それぞれの箱の作り方は、まず箱の大きさをきめる。道具の大きさから箱の縦、横、高さを決め、寸法を取る。この時高さは15mm程度多く取るようにする。

 そしてこの15mm分多めに取った部分に丸のこ盤で深さ5mmほどの溝を入れる。重たいものを入れる場合はあさり分ずらして、その他は1mmほどずらしてもう一度溝を切る。

(溝を入れる)

 ここまで加工したものを箱の縦横の寸法に合せて切る。

 以上の作業は丸のこ盤で簡単にできる。あとは、この溝にちょうどはまるように5mmまたは3mm厚の合板を内寸に10mmたした大きさで切る。これで箱の大枠が出来上がる。

 つぎに道具の収納の仕方について種類別に説明する。

  1. 両刃のこぎり

     箱にちょうど入る大きさの板に、入れる本数分の溝を入れる。これを適当な位置に固定する。

    (これを箱に固定する)
  2. やすり

     適当な大きさの角材を、道具の本数より1本少なく用意し接着剤で固定する。

  3. ペンチ、ニッパ

     にぎりの内側にちょうど入る三角形の板を用意し、適当な位置に固定する。

  4. げんのう、かんな

     箱に入れる本数を2で割り、その数より1少ない数の溝を箱の外枠に切る。そこに仕切板を入れる。


投稿者:東京都 新宿区西戸山第二中学校 渡辺 浩康

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