交差点信号のプログラムをつくろう

オートマ君で身近なプログラムを考えよう


 「あっ事故っちゃった!」コンピュータ室に歓声が飛び交います。「どうしてどこがおかしいの?」画面のプログラムを真剣に見つめながら考えます。「ここまではいいでしょ・・・ここがあやしいな」生徒達は、互いに相談しながらプログラムを何度も修正しては試して、自分たちで問題点(バグ)を追求します。

 オートマ君は制御プログラムを簡単に作ることのできる簡易言語です。
 詳しく知りたい方はここをクリックして下さい。

 オートマ君には、交差点信号初級を選ぶと出力1〜3を南北方向の青黄赤信号に、出力4〜6を東西方向の青黄赤信号に対応させて交差点信号をシミュレートする機能があります。さらに交差点信号プロを選ぶと何台もの車が画面に表示されてその信号にしたがって走ります。もしプログラムが間違っていれば効果音とともに事故が発生するという仕掛けです。

 信号が青信号→黄信号→赤信号の順番に変わるのは誰でも知っています。しかし、南北と東西の2方向の信号の点滅を同時に考えるとなかなか難しいことがわかります。

 特に、頭の中だけで考えるとこの両方向とも赤信号になる時間は忘れられてしまうこと多いようです。しかし、もしこの両方向が赤信号の時間がなかったとしたら、黄色信号ぎりぎりで突っ込んできた車が、青信号で発信した車に激突することになります。シミュレーションならば、ただそこで効果音が鳴るだけですが、もし本物の交差点だったとしたら、命に関わるような大事故になってしまいます。

 こうした身近なプログラムを考える中で、生徒達はプログラムを開発する人達の苦労や配慮に次々に気づいていきました。ぜひ、もっともっとたくさんの身近なプログラムを考えさせたいものです。


投稿者:茨城県筑波郡谷和原村立小絹中学校 川俣 純

戻る