本来、「カミソリ検波器」はゲルマニウムラジオで使うと、大変感動的なのですが、放送局から遠いところでは実用になりません。そこで、6石スーパーラジオの検波用ダイオードのところに「カミソリ検波器」を用いて、気分だけでも味わってみようと考えました。実際にやってみると、感度のよいところを探っていくところが、いにしえの技術を思い起こさせてくれます。
カミソリの刃を使って検波作用が実現できます。両刃の他に、カッターナイフの刃でも可能です。表面が白っぽい色よりも黒っぽいいろのほうが良いようです。鉛筆は先端をよくとがらせ、状態の良いポイントを根気強くさぐります。鉛筆は力を加えず、自重で接触させます。
【参考】 「トランジスタ技術」1997年5月号
投稿者:京都府 洛陽工業高校 荻野和俊